2009年8月26日水曜日

iPhone購入!

8月下旬、携帯の割引制度の更新月のタイミングもあって、以前から欲しかったiPhone 3GSに変更!

店頭での契約・アクティベーションと帰宅後の変更メール送信、カスタマイズやらで1日が潰れた感じですが、ひとまず落ち着いてアプリ探索をぼちぼちやってる状況です。

しかし闇雲にApp Storeを彷徨っても仕方がなく、どうにかならんものかとiPhoneアプリサイトを探して行き着いたのが「Elegant Apps」。その名の通り、数多あるアプリの中からクールでエレガントなものを、独自評価で厳選しているサイト。

紹介されているアプリはまさに「用と美」を兼ね備えたものばかりで、かつユニークでもあり、すぐにでも全部欲しい!と思ってしまいそうですが... ここは自分を抑えて、とりあえずフリー版から徐々に集めていこうかと。

...あまりまともな事は書いてませんが、指での操作が画期的すぎてアプリも充実しており、とにかく実際に使ってて楽しいマシン。iPhone自体も「用と美」を兼ね備えているので、個人的にはかなり魅力的。

でも手持ちのWindows PCとでは、OSの違いとマシンの新旧の差が目立ってどうも違和感を覚える... なので、次なる目標はiMacを導入してそうした違和感をなくし、さらにMobileMeの加入でクラウド・コンピューティングに最適の環境を整えることかなと。早いトコ実現したいし、頑張らねば!
既にGoogle Syncを使って、GoogleカレンダーとiPhoneのカレンダーとの連携はとっていて、どちらかで編集すると自動で同期をとるのを見るだけで「スゲー!!」となってますが(笑)

ところで、手持ちのアップル製品はiPod nanoに続く2つ目とポータブル・デバイスから入っているワケですが、パソコンと連携させる製品の機能性と美しさに魅せられ、パソコンまでも親和性の高いMacに乗り換えようと思わせるとは... 実にいい仕事ぶりであるなと同時に、完全にアップルの術中に嵌ってるなと思えてなりません。


2009年6月20日土曜日

DTP Booster 003 (Osaka/090619) に行ってきた



またもアップルストア心斎橋で開かれたセミナー「DTP Booster 003 (Osaka/090619)」へ。

先日の「CSS Nite in Osaka」はWeb業界向けのセミナーに対し、今回は主に出版物のレイアウトを担うDTP (Desktop Publishing) 業界を対象にしたもの。もともとフォント、タイポグラフィからDTPに興味が沸いた身であるし、両イベントのホストが同じということもあって参加してみました。

Web上のメディアが発達して以来、斜陽産業になりつつあるDTPだけども、ソフトメーカーだけでなくユーザーの立場から今一度盛り上げていこうというオープニングに続き、最初のセッションである宮地氏の「DTP作業を楽にするTips」へ。

レイアウトに使うAdobe Illustrator、InDesignの両ソフトで作業を進める上で、サクサク作業をこなせる裏ワザのようなTipsを紹介してくださる。Illustratorでのオブジェクトの扱い方1つで簡単に応用を利かせられ、InDesignとスクリプトの合わせワザでサクッと転用できるのを見せられると、内心「オォ~ッ」と感激しきり!特にInDesignでのスクリプトは、カタログ編集に大いに役立つなぁと感心でした。

続く鷹野氏のセッション「InDesign導入における素朴な疑問へのヒント」では、DTP黎明期からの牽引役を担ったQuark社のソフト・QuarkXPressから、最近になりシェアを広げてきたAdobe InDesignへの移行といったケースも視野に入れ、InDesignの操作や機能を基礎的なレベルから細かいTipsに渡りサクッと紹介。今一度復習できるいい機会でありながらも、細かな点もさりげなくご教授いただけたのは良い勉強になりました。

最後に参加者プレゼントの1つだった『Quark XPress 8 公認ガイドブック』を頂きました。数点あるうちの最後1点というカタチでしたが、「InDesignに移行って耳にするけど、新しいQuarkはどうなの?」と気になってたところへ運良く頂けました。InDesignしか触ったことないけど、勉強にさせてもらいたいところ。余り物には何とやら... とは言えてますね(笑)

今回参加してみて、やはりまだまだ勉強不足と痛感。ソフト1つ取っても人によって使い方は様々と思うけど、そうしたTipsなどをうかがうとなかなか奥深くも感じられる。そんなことを気付かされるひと時でした。

通っていたスクールのビデオ教材で初めて鷹野氏を知って以来、セミナーイベントの存在も知って参加するまでに至ったワケですが... やはり一線で活躍されている方々のセミナーを受けると良い刺激になるし、気付かされることもある。そんな機会を作ってくださった皆様にはただただ感謝です!


余談ながら、ちょうどこの日にMacユーザー向けのポッドキャスト「Apple Clip」に鷹野氏がゲストの回が配信されたのには驚きました。今回のセミナーではDTPにスポットを絞ったものの、Web媒体が発達したとはいえWebとDTPは隔てるのではなく、両者の特性を生かしたクロスメディアとして模索していくのが賢明といった内容も。メディアが多様化・複雑化する中で、淘汰より各々の長所・特性をうまく生かすことが大事であり、将来的に長らく生かせる秘訣なのかも知れません。

 

2009年6月10日水曜日

CSS Nite in Osaka, Vol.16 に行ってきた

先日のアドビ社主催のセミナーに引き続き、アップルストア心斎橋で開かれたセミナーイベント「CSS Nite in Osaka, Vol.16」へ。

今回で2度目の参加。3月あたりに初参加のときは、道に迷い遅刻したために後方で立ち見、全体の半分程度しか聞けず残念な結果に。その後も都合で参加できずな状態が続き、ようやく今回ゆとりを持って参加、じっくりと聞き込んで参りました。

無料版は今回で最後なためか、なかなか盛りだくさんな内容で満足でした! Webな仕事に必要なスクリプト言語を勉強し始めたものの、少々行き詰った感があったタイミングで非常に分かりやすいセッションを聞けたのは感激で、これからの励みになるかなと感じた次第。以下、簡単に振り返りつつ感想などを。

WWDC 09で発表された、新型MacBook ProとiPhone 3G S(日本では6/26発売予定、Keynote Addressの映像ではチラッと...)などの新製品について軽く触れつつ幕開け。

秋葉氏のセッション「脱!やらず嫌い『MovableType x Flashでつくるフォトアルバム』-ノンプログラマ編-」では、ブログ作成に多用されるMovableType(MT)と、動くコンテンツ作成に主流のFlashを用いて、散らばる画像のサムネイル→画像クリックで詳細表示なコンテンツを作成していく内容。MTがアウトプットするXMLの一部をもとに、FlashのActionScriptを書いて作成。アイデア、出来上がりの素晴らしさともに圧倒されつつ、スクリプトの勉強を始めた身にはなかなか難しい... 分かりやすく説明して下さったものの、もう少し知識があれば...と若干嘆く。

続く木村氏のセッション「ユーザーのココロを掴むランディングページ」では、ユーザーがサイトの最初に訪れるランディングページ(LP)を作成する目的から、より高い成果につなげるための最適化までのコツを解説。LPって何ぞ?と聞きなれないながらも「landing (=着陸、着地)するページ→サイトの最初に見るページか、なるほどね」と納得。Webサイトでも第一印象はやはり大事かと思いながら、サイトのデザイン1つで訪問者数が左右され、マーケティングの要素にも繋がっていくのかと考えるとやはり奥が深い。今の段階ではそこまで気が回ってないなと気付くと同時に、その方面も踏まえていかねばと感じた次第。

3つ目のセッションは、田中氏の「JavaScript かみくだき -関数編-」。ページに細かいアクションを与えるJavaScript、その中でも関数(function)をかわいいロボットが行う動作に模して非常に分かりやすく解説して下さった。まさに「実はいまいちピンと来ていない」状態だったので、結構スッキリしたと思います。

そして最後は、宇都宮氏のセッション「これから始める Flash ActionScript ツボのツボ」。Flashコンテンツに必要な基本要素の解説を受けつつ、ActionScriptのバージョンAS2とAS3の違いに差し掛かり、AS3のスクリプト文の長さに「うわっ」となりました。しかしよく見ると、AS3の例は長い英語の羅列... 覚えるのと同時に英語の勉強でもし直そうかしら、と思った自分はどっか変ですね(笑) 臆せずに、難しく考えず勉強していきたいところ。

簡単に振り返った程度なので、全然伝えきれてないですが... かなり有意義なセミナーに参加できたなと思います。こんなペーペーに色々と考えさせてくれる機会を下さった諸氏ならびに主催者の方々に感謝! 次回は有料版だそうで、余裕があれば参加したいところです。

  

2009年6月4日木曜日

ぶらり京都の旅 <2>

気分的にもはっちゃけたライブの翌日。
1晩泊めてもらって帰ろうかと思ってたけど、1日延ばして今まで行かなかった宇治方面へ出てみることにした。

一部の層にはよく知られるアニメーション制作会社「京都アニメーション」。
実は意外と近所にあることが判明、せっかくなので試しに行ってみる。
遠くに山あいが見える路線に揺られ、近くの駅で下車。踏切を渡るとすぐに到着。人・車通りもまばらながら、撮影してるのを見られるのはやはり恥ずかしく、傍から見れば怪しく映りそう。そう思いつつタイミングを図って撮ってみる。
前夜のライブ中にデジカメのバッテリーが切れて充電できず、ここからは携帯のカメラで撮ったために画質が劣るのは勘弁していただきたい。



しばらく歩いたところに別の建物もあるらしく、抜け道に使うためか車通りの多く狭い道を通って向かう。
こちらは併走するJR線の駅前。小さい駅に住宅街、何とものどかな場所の一角に発見。こんな静かな場所にあると、さぞのびのび仕事できるだろうなという印象を受ける。



近くの店で昼食。
宇治には何があるのか調べてみると、かの有名な平等院や、源氏物語のいわゆる「宇治十帖」の舞台でも知られる場所。観光気分で向かってみる。

駅に降り立つと、宇治川とそこに架かる宇治大橋が目に入った。
幅が少し広めな川に、完成して間もないくらいの橋。結構キレイなところと感じられる。



近くを歩いてみると、「源氏物語ミュージアム」と書いてある看板を発見。真新しい建物だったが、残念ながら休館日。せっかく来たのについてない…。



そこから裏道に入ると静かな木立の中へ続く。少し雅な雰囲気を楽しみつつ、神社に到着。
国宝にも指定されているお堂、歴史を感じさせる古い造り。



神社を後にし、少し下ると再び宇治川の川岸へ。
狭い通路から川岸に開けてくる光景は、先日のロンドン旅行で見たテムズ川を思い起こさせる。テムズほど大きくはないけども(笑)

川岸を少し歩くと、朱色の朝霧橋と「宇治十帖」に登場する人物の像が見えてくる。
像は匂宮(左側男性)と浮舟(右側女性)をかたどったものらしい。



宇治川を渡り、中洲を通り抜けると平等院へ。
入口に行くと(まぁ当然ではあるが)入場料が取られるのと、世界遺産を携帯のカメラだけで残すのはあまりにお粗末とここに来て思うようになったので、今回は平等院はパス。せっかく来たのに勿体無い気もするが、またの機会に、ということで後にする。

回りに回って宇治大橋の対岸へ。「夢浮橋」の場面のスポットらしく、石碑と一緒に紫式部の像も建っているのでパチリ。



結局お土産などは買わずじまいだったが、一通り見て回ったので宇治はおしまい。
しかし源氏物語ミュージアムと平等院が見れてないので、次に来るときはそこを見て行きたい。

宇治を後にし、引き返す途中にショッピング街へ。
中の店を見て回り、喫茶店で一息ついて、夕食とビール、おつまみなどを買って戻る。この日が初仕事で、深夜に帰ってきた弟と晩酌。

ゆっくり落ち着く時間はあまりなかったのは仕方ないけど、翌日神戸に帰り着いて今回の小旅行はおしまい。出発前にきちんとカメラの充電をしていなかったのが迂闊で残念、以後気をつけます。


-おしまい-

  

ぶらり京都の旅 <1>

5月末日、バンドをやってる弟のライブに誘われ京都へ行ってきた。
久しぶりの京都。せっかくなので手土産にと、貰い物のギフトカードで「神戸プリン」を購入。
今のところ神戸在住ですが神戸っ子ではなく、神戸名物と言われても浮かばなかったので、ネットで調べて「神戸のお土産No.1」らしいプリンにしました。
しかし名物という割には、三宮駅前のそごうでは見当たらず、旧居留地の大丸でやっと発見というのはどういうことよ?(笑)

道中、昔教わってた書道の先生も出品している書展へ。
でも手荷物のせいであまり堪能する余裕がなく、結局先生にも会うことはなかったのが残念。
結局小1時間見たところで後にする。

私鉄で京都に着いたのは15時ごろ。
遅い昼食をとって、ライブの開場時間まで余裕があったので、駅から近い東・西本願寺へお参り。京都タワーに上る選択肢もあったけど1人で行くのはちょっと虚しく、「京都=寺社仏閣」という図式が昔からある自分は迷わず「本願寺コンプリート」を選んだのでした(笑)
過去にも丸1日費やして「1人京都寺社仏閣ツアー」をやったことがあって、結局ほんの少ししか巡れなかったのでなおさら。



お参りを済ませて夕方、初のライブハウスへ!
中は薄暗く、ちょっと手狭な空間。タバコのニオイもムンムン。
開演してからアンプの爆音に少し耳をやられつつも、演出に凝ったバンドとか男気溢れるトコ、曲も歌詞もいい感じにアホにロケンローしているバンドなど個性が強すぎる計6組! エキサイティングな演奏を楽しんだ後、トリにゲストとして松本(兄)氏が登場、庶民くさいけど愛情溢れる曲に心動かされました。母親の愛情は素晴らしいね、ちゃんと親孝行せねば。

生まれて初めてのライブハウス体験、かなり楽しかった♪
次回もまた行こうかな、そう思いつつ2人並んで弟宅へ帰路につきました。


-つづく-

  

2009年4月25日土曜日

Adobe Design Summit 2009に行ってきた

ネットの世界ではFlashやPDFなどでおなじみの、アドビ社が主催する「Adobe Design Summit 2009 (大阪)」に行ってみた。4月は別のセミナーに参加した(予定を変更して参加できなかったものもあった)が、それよりも大きい規模のイベントと予想してたのでワクワクしながら参加。

一部セッションの内容は「ブログへの掲載はお控えください」と忠告があったので、あまり多くは書けない。しかし、広告媒体のあり方に感心したり、プロのデザイナーの方々が披露してくださった製作過程での「力技」にスゲーと圧倒されたり、ツールとしての最新版ソフトについて説明を受けたり…非常に濃密な時間を過ごした。

といっても各々1時間ずつで、あっという間に終わる。やはり多くを語るには短い時間だし、もっと濃い内容も聞きたいなと思った。しかしプレゼンターの方々も同感なのかもしれない。凝縮に凝縮を重ねて1時間という枠の中に収め、分かりやすく伝えてくださったことに感謝。別の機会につっ込んだお話がある時には、是非参加したい。

右も左も分からないペーペーの初参加だったが、デザインの最前線とスケールの大きさ、また製作時の苦労など得られるものが多く感じられ、参加してみて正解だった。少しばかりは創作意欲をかき立てられる結果になったのもプラス。


写真は戦利品(?)の数々。アドビ特製ノートと製作ソフト (Adobe Creative Suite 4 Design Premium) の体験版DVD、パッケージ・デザインのセッションに登場した飲み物、それから封筒には資料がいくつか。

2009年4月24日金曜日

県民も知らない

昨日放送のTV番組「秘密のケンミンSHOW」。
地元・和歌山も取り上げられたようで、気になったので見てみた。

結論から言えば、県民のワタクシも全然知らない内容で驚かされた。
冒頭から、ユニークなウォーキング提唱者で知られるデューク更家のプレゼンで始まる。しかし彼が和歌山出身だった点からすでに初耳。

内容は和歌山市中心部の「ぶらくり丁」にある老舗のお茶屋、そこのサイドビジネス的なファストフード店が出す「てんかけラーメン」なるものが、和歌山市民の誰もが知ってるというもの。ラーメンに天かすを乗っけたものと紹介され、スタジオでも試食会の末、評判は上々。

「グリーンコーナー」という店名は聞いたことがある程度で、数件あるうち別の店の前を通ることはあっても立ち寄ったことがなく…知らないのも当然。抹茶ソフトの存在も聞いたことはあっても、純ソフトクリームと冷凍のアイスクリームっぽいのと2パターンあることは初めて知った。帰省したときには一度寄ってみたいかも。

ここからは余談。
  • 老舗の本店がある「ぶらくり丁」、名前の由来は店の軒先に商品をぶら下げて売る習慣があったらしく、「ぶら下げて売る」→「ぶらくる」と訛ったところから来ているらしい。
  • VTR冒頭のズームアウトのカットにあった駅ビルは南海和歌山市駅。しかし直後の街頭インタビューの場所は、JR和歌山駅。離れている場所にあるので、誤解なきよう。

2009年4月17日金曜日

目覚めるオフィス

いつも使っているネットのプロバイダ「OCN」が発行するメールマガジンが新しくなった。
不要に感じるものが多いメルマガ、しかし新たに4種類配信しているもののなかで『ブログのネタ』という、いかにも「情報発信のネタにどうぞ」的なタイトルに引かれ、読み始めてみた。

4月分は斬新なデザインのオフィスを特集。
いきなり目に付いたのは、広く天井も高い空間の真ん中に畳のスペース、その周りを畳と同じ高さのテーブルでめぐらし、その前に座り込んではPCを広げて仕事をする社員の姿。畳のスペースにも当然人が上がりこんで仕事、周りの人ともコミュニケーションをとりやすくした斬新な設計。畳の醸し出す「和」のテイストが、仕事する人々の「和」につながるんだろうね。

「和」のテイストといえば、過去に面接を受けた企業も少し「和」な感じの造りだった。料亭とか町家のような引き戸に、黒い石畳と暖色系の灯かり、奥の会議室では木目調の大きいテーブルを囲んで座る。支社だったのでそこまで大きくはないけど、オフィス街の大きなビルの中にこんな空間があるのは意外に思った記憶がある。

カーペットに白系の壁、さらにブースで区切る一般的なオフィスを連想すると、無機質で閉鎖的にも思えるかもしれない。そうした壁を取っ払い開放的にした空間に斬新さを取り入れることで、閉鎖的でない分人とつながりやすくなり、斬新な環境に身をおくためにアイデアも多く生まれることにつながる。クリエイティブな仕事には必要に思えるが、一般的なオフィスワークにおいても、環境を変えることで仕事の効率化も図れるのかもしれない。

しかし、ほかの情報源からこうした環境を取り入れているオフィスもちらほら耳にするようになった。某大手製菓メーカーのオフィスでは、自分自身のデスクは持たず、PCと携帯を持ち歩いては広いオフィスの好きな場所で仕事するオープンな仕組みを導入しているらしいし、以前に自作したサイト掲載に使ったサービスの会社は、忍者をモチーフにしたサービスから、オフィスの造りをからくり屋敷のようにしているらしい。開放的で斬新なオフィスも、徐々に広まりつつあるようだ。

一度はそうした「目覚めるオフィス」で働いてみたい。また、オフィスに限らずスクールにもこういう空間は必要だと思う。半年間コンピュータのスクールに通っていたが、パソコンをボンボン並べる無機質な空間より、明るく斬新な造りの方が脳も活性化されてよく学べるのではないだろうか、と思える。


2009年4月2日木曜日

ロンドン旅行記<9> - 最終日、グッバイ・ロンドン

ロンドンの観光を終え、この日は帰国する日。
いつものようにすがすがしい朝を迎え、荷物をまとめて朝食を済ませ、10時にチェックアウト。泊めてくれてありがとね!



地下鉄でヒースロー空港に向かう。14時半の便だったが、出国審査を済ませ免税店でおみやげを買いたかったので急ぐ。どうにか必要な手続きを済ませ、免税店で物色するが、時間も種類もあまりなく多くは買えず。国際線の出入りするターミナルのはずなので、もっと広い売り場を想像してたけども…思ったほど広い印象はなかった。

昼食も軽く済ませ、搭乗の時間が迫ってきたのでまたも長い長い通路を歩いてゲートへ。手続きを済ませ、少々トラブルがあったらしく少し遅れて搭乗。帰りの便も行きと同じく、ドーハ経由のカタール航空。どうにか無事に出発、ありがとうロンドン! 今度は遠出も含めて行くよ! しかし感慨に浸れるのも束の間、そうやすやすと帰してくれないのか、個人的な苦難の幕開けとなった。



機内では自由に映画やTV番組を見れたので、適当に探して見つけた "Doctor Who" と、日本でも最近公開したばかりの「地球が静止した日」を見る。せめて英語の字幕があればなぁと思うが、さすがは中東の国の航空会社。字幕も見事にアラビア語で出してくれるので読めるはずもなく。ストーリーがイマイチ分かってないまま6時間のフライトを経て、ドーハに着いたのが現地時間で深夜0時前。

ここで出発前に頭にあった懸念事項が1つ。行き帰りともにこのドーハ国際空港で乗り換えるが、その乗り換え時間が帰りの分は極端に短いのだ。行きの場合は90分あったので余裕をもてたが、帰りはほんの30分しかない! 到着便からバスでターミナルまで行き、手荷物検査を済ませ乗り換え便のゲートまで行き、またバスに乗って乗り換え便に搭乗する必要がある。余裕があったとはいえ行きのペースでは間に合うわけもなく、無茶な組み合わせを選んでくれたなと恨みつつ、旅行会社が出すぐらいなら何とかなるかと見て見ぬフリをしていた。

到着便からバスに乗ってターミナルへ。乗り換えの方へ進む時に、数メートル前を歩く人がショルダーバッグに乗せていたジャケットを落とすも、気付かずスタスタと歩いていく。こっちは慌ててるのに~と焦りながらも、目の前に落としていったので放っておくわけにもいかず、ジャケットを拾い上げ、検査待ちの列で止まったところで持ち主に返す。人だかりがすごく、どうするよと思ったところへ「オーサカ行きの人~」と係員が呼んでいる。人を掻き分け、開けたスペースで係員に大阪行きと伝え、早い列に通してもらう。慌てて検査を終え、どうにか乗り継ぎ便までのバスに乗り込む。バスに乗った乗客はたった3人だったが、クロアチアからの乗り継ぎで同じく時間がない人と 'It's crazy!' と少しばかり話をした。

出発時間ギリギリで乗り換え便に搭乗。座席にたどり着けたところでホッと一安心、一路関空へ向けて出発する。しかし安心しきって疲れが出たせいか、今度は吐き気とも腹痛とも言えないような、変な気分に襲われる。窓側に座っていたので、通路側の隣の人に申し訳ないと思いつつ、何度かトイレへ。だがどうにもおさまらず、CAの人に事情を話すと酔い止め薬を持ってきてくれた。薬を飲んで休んでいると落ちついてきたが、機内食には手をつける気になれずパス。関空に着くまでには大分良くなり、16時前に日本に上陸。税関での検査も済ませ、なんとか帰り着いたのでした。


出発前は初めての海外というのもあって、大変な準備を済ましながらすごく楽しみに待ち望んでいた一方で、犯罪などのトラブルに見舞われないか、また英語がちゃんと通じるかという不安もあった。旅行中は実際に大きなトラブルはなく、大体計画通りに見て回ることができ、無事に日本に帰り着くことができた! 振り返ってみると結構な冒険をしたもんだなと思うし、こういうことができたのも少しは度胸がついた証のようにも思う(自分で言うのもなんですが)。もちろん応援してくれたり、また心配してくれた周りの人には本当に感謝、そして申し訳なく思っています。こうして無事に帰ってきて、旅行記を綴りながら旅の思い出に浸れるのも皆さんのおかげです!

今回はほんの短い旅行だったけど、得られることはいろいろあった。困った時の積極性も試されるし、ある程度のカンも試される。一人寂しく感じることもあったけど、旅先の人とはあまりコミュニケーションを図れずまだまだ積極性が足りないなと痛感。しかし行きたい所に自由に行って感激したりできるのは、ツアー旅行にはない一人旅の醍醐味とも思えるし、貧乏旅行だけにガードも固くなるのも逆にありがたい。プラス面もマイナス面もあれ、旅行で得られたものを、いかに日常生活の中で生かしていくかが大事。難しいですが、自分なりのやり方でやっていければと思います。

ここまで全9編、かなり長くなりましたが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました! 長文、乱文で恐縮ですが、少しでも今のイギリスの雰囲気を感じ取っていただけると幸いです。またどこか出かけた時には「旅行」シリーズでお届けすると思いますので乞うご期待!


-ロンドン旅行記・おしまい-

ロンドン旅行記<8> - 4日目、ビートルズの跡、最後の夜

14時からのビートルズ・ウォークツアー 'The Magical Mystery Tour' に参加しようと計画していたので、ベイカー・ストリートから出発点のトッテナム・コート・ロード駅へ。前日に大英博物館に行く時の最寄り駅でもあったので、見覚えのある景色。

出口を出たところの劇場前で待ち合わせ。20分くらい前についたので、案内人のリチャードから「早いね」と言われる。彼としばらく待ってると、徐々にツアーの参加者が集まってきた。20~30人くらい集まったところで、ツアー開始!

挨拶も交えた演説の後、そこから移動しソーホー・スクエアへ。のんびりした広場のすぐ外にポール・マッカートニーの音楽事務所のビルをガイド。次に細い路地に入り、"Hey Jude" などの収録したスタジオ前に来る。青く塗られた柱が特徴的だったが、ガラス張りなのに中の様子はよく見えなかった。



お次はジョン・レノンが公衆トイレまで追いかけてきたファンに対し、外でしぶしぶ(?)サインに応じたという公衆トイレの場所へ。現在もきちんとトイレとして機能している様子。



その他、'Beatlemania' と呼ばれたファンが結成された劇場や、屋上セッションを行ったという建物などマニアにはたまらない場所をめぐる。途中ショッピング・ストリートを通り抜けるが、店の一角に偶然「無印良品」を発見! 無印の製品は個人的に好きだし、日本生まれということもあって思わずパチリ。



ロンドン中心部のスポットを巡った後、横断歩道の渡る姿のジャケット写真で有名なアビー・ロードまで地下鉄移動。しかし、最寄り駅まで直通の路線が人身事故の影響でストップしていたらしく、やむなく別の路線を乗り継いで移動。

駅から10分ほどゾロゾロと歩き、まずはアビー・ロードのEMIスタジオへ。外から見るだけで内部は見学できないが、壁にはビートルズ・ファンの残した落書きが一面にあった。



その近くの横断歩道が、例の写真にも使われた場所。車がバンバン通るので、さすがに道の真ん中から撮影するのは無理があったので、邪魔にならないところから撮影して横断歩道を渡る。



そこからしばらく行くと、本来着くはずの駅へ。建物に入っているビートルズ・コーヒーショップがツアーの終点。ちょっとしたおみやげ店にもなっていたので、コーヒーで歩き疲れた足を休めつつおみやげを選ぶ。といってもあまり種類がなく、アビー・ロードということで写真とビートルズのロゴが入ったTシャツを買う。実は午前のベイカー・ストリートにもなぜかビートルズ・ストアと書いた店があって、時間の都合で外だけ写真を撮るにとどまったが、少しだけでも中を覗けばよかったなぁと今になって思う。



ツアーも終了して夕方。午前のホームズ巡りの続きになるが、ベイカー・ストリートとは別の場所にシャーロック・ホームズ・パブというのがあるので、そこへ向かう。テムズ川に近いチャリング・クロスの一角にあって、飲みに来る時間帯もあってかお客でごった返していた。ビールとソーセージ・サンドイッチを注文して、立ち席の空いたところへ。店の中を見回すと、壁にはホームズ関係のグッズであふれ、角のテレビにはホームズのドラマ版が映っていた。2階には書斎があり、間近に撮りたかったが、レストラン席とくっついており席が埋まっていたので、残念ながら書斎を覗ける廊下のドア越しに撮る。



色々と心残りはあるけども、丸1日観光に充てれるのはこの日が最後。パブを出るとすっかり夜だったが、テムズ川にかかる橋の上からの夜景はかなりキレイだった! 思い切ってロンドンに飛び出して、ここまで見たい所を見ることができて満足だが、最後に嬉しいプレゼントをくれたなぁと思いに浸りつつ、ホステルに帰り着くのであった。




-つづく-

ロンドン旅行記<7> - 4日目、ベイカー・ストリート

ロンドンに来て4日目。この日は観光に充てられる最後の日なので、個人的に一番見たかったものを巡ることに。やはりメインは最後にとっておくものね。



その前に、以前にも取り上げたぶっ飛んだクルマ番組 "Top Gear" の放送しているBBCがこの日の目的地の途中にあるのが分かったので、朝に出かけて最初に行ってみることに。番組の映像にもチラッと出てきた回があったが、確かにそのまんま! 建物の見学ツアーもあったようですが、こちらは事前に要予約。現地でツアーの存在を知ったので予約を取っておらず、せっかくなのに参加できなかったのは残念。しかし今回は午前、午後と行くところを埋めていたので、BBCはまたの機会にして、一路ベイカー・ストリートへ。

英国の生み出した名探偵、シャーロック・ホームズゆかりの地であるベイカー・ストリート。大学の卒業論文でもホームズ物を扱ったので、一度は行ってみたいと思っており、今回の旅行のきっかけの1つにもなった。物語中では架空の221B番地がホームズとワトスン博士の下宿という設定であるが、現在は実際に221B番地も存在し、シャーロック・ホームズ博物館がその番地になっている。
以前はナショナル・アビーというオフィスビルの中にあり、世界中から届くファンレターの返事を書く専任スタッフがいたという。



入口の前にはニセ警官と記念撮影する観光客の列が。先に隣のおみやげ店の奥でチケットを買い、入口の前に並ぶ。警官にカメラを向けると「一緒に撮らなくていいか?」と促してくれ、せっかくなので2人並んで撮ることに。ホームズのトレードマークである鹿狩り帽と曲がったパイプを貸してくれて、近くのオジサンに撮ってもらう。
ちなみに鹿狩り帽と曲がったパイプなどのアイテムは、後に劇俳優シドニー・パジットが役作りでインパクトを出すために考案したもの。今ではこちらがホームズのイメージとして定着しているが、物語のホームズは紳士らしいハットに真っ直ぐのパイプといったイメージ。

記念撮影も済んだところで、博物館の中へ。入ってすぐ階段にあたり、2階に上がるとホームズの部屋に行き着く。だが最初はいかにもな書斎という風にしか思っておらず、ちょっと仮装したオジサンが部屋を案内している。書斎をバックに写真をお願いして、誰か分からずワトスン博士?と聞いたところ「シャーロック・ホームズだよ」と返ってくる。服装からしてホームズには見えなかったけども…。書斎を見回すと、ヴァイオリンの教本が置いてあったり、ヴィクトリア女王を意味する「VR」の文字をピストルで壁に打ち抜いてあったりと細かく再現されてあって面白かった。



3階はワトスン博士の部屋。といってもホームズ関連のアイテムがズラリと並ぶ。
さらにその上の階には、下宿の管理人ハドスン夫人の部屋があった。中では若いハドスン夫人が読書をしていて、またも写真をお願いしてから何を読んでいるのか聞いてみた。するとフランスの作家バルザックの本だという。てっきりホームズ物でも読んでるのかなと思ったけど、ファンにとってはちょっと残念?



窓側には、ファンから送られてきた名刺やメールの文面も。現在も物語の中のホームズらが実在する人物と認識されている証であるし、メールで「次回作、楽しみにしています」「よかったら連絡先教えてくれませんか?」と送られてくるのにも驚く。

おみやげに注射器型のボールペン、シリーズ中の傑作と言われる『バスカヴィス家の犬』の記念切手が額に収まったもの、それからベイカー・ストリートのガイドブックを購入。ホームズの名刺も忘れずに頂く。

ホームズの雰囲気を楽しんでから、しばらくベイカー・ストリートを下る。ガイドブックを頼りに歩き、ホームズ像とシャーロック・ホームズ・ホテルを発見。もとの221Bの場所とあったところにそれらしい目印がなく、多分この辺!と写真を撮って断念。



お昼時になってきたので、通りがかりに見つけた日本料理店へ。といっても料亭などの高い店ではなく、手軽に弁当みたく詰めてくれたり、好みの寿司を自由に取っていったりする形式の店だった。「鶏うどん」というものが気になったので購入。ムネ肉のスライスと小松菜がうどんの上に乗っていて、食べてみるとだしは甘く、あらかじめ入っていた七味が結構効いてて辛かったが美味しくいただいた。

もう少し散策したかったが、午後にビートルズのゆかりの地を巡るウォークツアーに行く予定だったので、昼食後にそちらに向かった。


-つづく-

2009年4月1日水曜日

ロンドン旅行記<6> - 3日目、衛兵の交代と大英博物館

観光スポット巡りの翌日。まだまだ観光になるが、旅程上この日にしか見れないを見に行く。それは初日にも訪れた、バッキンガム宮殿での衛兵交代式。オンシーズンは毎日、オフシーズンは各日で行っていて、今回は奇数日の11時半から開始。宮殿まわりの柵からが一番よく見えるが、早めに場所取りすべきとあるので、それに従って早めに出かける。



バッキンガム宮殿には2時間ほど早く到着。さすがに早すぎるので写真を撮って時間を潰していると、遠くの方からブラスバンドの音色が聞こえてくる。音のする方へ行ってみると、宮殿のすぐ近くに衛兵博物館があり、その敷地内でマーチの練習をしていた。衛兵専属の音楽隊だけあって、動きもキビキビしていた。



しばし見学してから宮殿に戻ると、交代式まで1時間半ほど時間があるのにすでに柵に人が集まり始めていた。焦りながらもどうにか中央から左側の場所をゲット! 宮殿の方をのぞくと、正面から左右にある入口の両側に衛兵がついていて、常に突っ立っているが時折見回りのつもりなのか2人同時に左右に離れては戻ってくる。見回りから定位置に起立に戻るとき、手にしている銃を持ち直す様子もキビキビしていてカッコイイ。ただ、通常は衛兵の制服は赤に黒ズボンらしいが、この日は冬服仕様なのかグレーのコートをまとっていた。

そうこうするうちに、衛兵交代式が始まる。隊列をなして行進してくる衛兵たちに続き、外からバンドが演奏しながら宮殿の敷地内に行進してくる。左右別々に隊列がいて順番にポジションにつき、それが済むと中央に別の音楽隊がやってくる。左側と中央の音楽隊で交互に演奏していたが、中央のバンドはインディ・ジョーンズ(原題は"Indiana Jones"だが、日本ではなぜかこのタイトル)のテーマ曲でおなじみの「レイダース・マーチ」や、ABBAの "Dancing Queen" などを演奏していて、いかにもパフォーマンスな感じだった。

交代式が終わると昼に。昼からは大英博物館で時間を潰すことにしていたので、そこへ向かう。途中、目に付いたモノも適当に撮影していこうかと思い、横断歩道のボタンやポストや地下鉄工事の広告などにレンズを向ける。



地下鉄で最寄のトッテナム・コート・ロード駅へ。大英博物館は駅からすぐ近くと思い込んでいたが、出口からしばらく歩いてみても全然見当たらず。いったん駅に戻って地図を確認すると、少し離れたところにあることが判明。大きな建物なのに、駅から案内が見当たらなかったのはちょっと不親切な気もする。

博物館に入る前に、近くのカフェで昼食。スモーク・サーモンと野菜の盛り合わせの大皿1つに、カプチーノ1杯。そういえば、ロンドンに来てから野菜をよく食べてるなぁとふと思う。それと外食になると、紅茶よりはコーヒーをよく飲んでることにも気がつく。せっかくだし本場でアフターヌーン・ティーでも楽しめばよかったなと思うけど、周りもそんなに紅茶を飲んでる印象はなく、やはり紅茶離れが進んでるのかと感じられた。



空腹を満たしたところで、ようやく博物館へ。英国最大規模の博物館なのに、入場料は無料。そのためか、中に入ると写真を撮る観光客やら、社会見学に来ている小学生らしき団体など、多くの見物客でにぎわっていた。ロゼッタ・ストーンやモアイなど有名な展示物を順番に回りつつ、最上階には日本文化の寄せ集めギャラリーがあり、展示物の前で懸命にスケッチをとる学生の姿も。鉛筆だけでスケッチをとる人もいれば、絵の具も持ってきて彩色している人もいたのは驚き。タダで入れる美術館や博物館に足を運んでは、スケッチやメモをとる。こういう手段から美的センスや芸術的感覚を養っていき、現在とこれからの芸術シーンへの貢献に繋げていくのかと思うと感心しきり。しかしもちろん芸術品に生で触れないとインスピレーションも得られないわけで、誰に対しても展示物に触れてもらおうと入場料を取らない(寄付は募っているが)姿勢はやはり大きい。

内部をじっくり見て回ると半日では全然足りず、とりあえず有名どころのモノは一通り見たところで閉館時間が近づく。おみやげを買い、劇のチケットが安く買えるtktsに行ってみようと博物館を出る。地下鉄で2駅分くらいなので歩いていくことにしたが、途中でコヴェント・ガーデンに行き当たる。映画「マイ・フェア・レディ」でも登場する有名な市場であり、近くには劇場もあるため、昔から様々な階級の人々でにぎわう場所。



少し見て回ったところで(おみやげもここで少し見ればよかったかと思いつつ)再び歩き出し、tktsへ。着いたは良いものの、とりわけ安いチケットは見当たらず、劇の観賞は断念。しばらくブラブラ歩き、地下鉄で宿泊先へ戻る。



帰り着いてから、昨日と同じく下のバーへ。ビールとフィッシュ&チップス(白身魚のフライとポテトフライの盛り合わせ)を注文し、駅前で配ってたフリーペーパーを広げつつ一息つきました。


-つづく-

ロンドン旅行記<5> - 2日目、川に沿って

シティ・クルーズの乗り場へ向かう。途中、馬に乗った警官が車と一緒に信号待ちしていたので、珍しいと思いパチリ。寄付に引っかかった橋のふもとが乗り場なので、もう引っかからん!と思いながら無事に到着。



シティ・クルーズはこのウェストミンスター・ピア(船着場)から、ロンドン塔とタワー・ブリッジに近いタワー・ピアを経由して、時計台で有名なグリニッジ・ピアまでテムズ川を東の方向に下っていく遊覧船。川の両側には見どころの建物が、また有名な橋もくぐるのでロンドン観光には外せないのです。

グリニッジにはあまり見所がなさそうと踏んでいたので、その前のタワー・ピアまでのチケットを購入。ところがカードで支払ったためか、6.9ポンドだったはずが少し割高に。現金で払えばよかったと後悔。

ともあれチケットは買えたので、船が着くまで乗り場で待機。この日も良く晴れていたので日差しが強め、すぐ前にいた日本人の男子グループを少し気にしつつ、10分ほど待って船が到着。乗り込んでいざ出発! 前の方で船員がマイク片手に周りの景色のガイドをしていて、ジョークも冴えるのか乗客からは笑いが絶えない。正直あまり理解できなかったのが残念だし、まだまだリスニング力が足りていないのを実感。分かったのはナショナル・シアターの隣にIBMの建物があり、伝統ある劇場に対して 'the ugliest building'(ダサいビル)と言ってたトコぐらい。



しばらく下ってタワー・ピアへ。船を着ける前にタワー・ブリッジがよく見えるよう向きを変えてくれた! 橋の姿も無事に撮ったところで船を降り、上陸。昼食がまだだったので、近くにあったサブウェイでサンドイッチを買い、それで済ます。
'Subway' は「地下鉄」を意味するアメリカ英語だけど、さすがにイギリス英語圏のロンドンでもそのままでした。店の名前やから当然やけど、'Underground' とかに名前が変わってたらちょっと面白かったのに。



昼食後はロンドンの死刑囚を絞首刑に処したという、血塗られた歴史のあるロンドン塔へ。門をくぐると丁度執行人の格好をしたガイドがツアーの形で案内してくれる時間に近かったので、他の観光客と一緒に集合。随分と声を張り上げて説明してくれましたが、合間に観光客にリアクションを求めたりジョークを交えたりと楽しいオジサンでした。



ロンドン塔は入場料が高めだったし、じっくり見て回りたかったけども、時間はすでに夕方に差し掛かる頃。他にも見て回りたいものがあったので、やむなくそこを後にする。テムズ川の川辺からタワー・ブリッジがよく見え、川沿いを橋の方へ。橋には展示スペースもありましたが、時間がないのでパスして川の南側へ。そこからは有名な建築家、ノーマン・フォスターが設計した斬新な作りのシティ・ホールを見ながら、テムズ川を元きた方へ少し歩く。



地図上では現代美術館のテート・モダンが近いとあるのでそこへ向かったが、博物館や美術館はたいてい17時に閉まるので、それで焦りながら歩く。建物自体は川の南側にあるが、川沿いの道からは直接行けず、いったん北側に渡って歩行者専用のミレニアム・ブリッジを渡るというふうに右往左往。着いたのは16時半、時間がないなと思っていたが、18時まで開館だったのでホッとしつつ中を見学。

絵画に始まりモノ、映像のアートと続く。初日のナショナル・ギャラリーに続き、またもじっくり鑑賞する余裕がないのが非常に残念。しかしその中でも印象に残ったのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがベッドに並び、仲睦まじく語らい愛と平和を表現する映像。BGMで流れるコーラスのフレーズがずっとリピートされ、頭に焼きつきそうだった。それから広い部屋にパーティー会場を思わせる食器のセットが並んでいるが、個々のテーブルの上に置かれる代わりに食器1つ1つが天井からピアノ線のような糸で吊り下げられているといったもの。テーブルの高さではなく床に近いところで浮いているようにも見える。ただ、ガイドブックにあったワゴンの形のアートが見当たらず、仕方なくおみやげ屋の絵ハガキで我慢。

テート・モダンを出ると、日が暮れる頃。しばらく川沿いを西に歩き、地下鉄に乗ってホステルへ帰り着く。下のバーで一杯飲んでまったりしていると、21時ごろからカラオケのイベントが始まった。この日は月曜日で、そういえばホステルの壁に「毎週月曜日はカラオケ」と貼り紙があったのを思い出す。面白そうだったのでカメラを持って前に行くが、さすがに人前で歌うのは恥ずかしいしネタもないので「何か歌う?」と聞かれても歌わずに撮影のみ。若いコだけでなく年配の人も、さらには結構なお歳の女性まで歌ってたのにはビックリした。最初のうちは知らない曲ばかりだったが、後半になってくるとMaroon5やQueenなど、知ってるアーティストの曲も出てくる。中でもすごいノリノリで上手い中東系の男性がいて、イベントが終わって戻る時にその彼に写真を見せ、少しおしゃべり。胸に拳を当てて「ハートが大事」「幸運を祈ってるよ」と言ってくれた。名前も聞いてFacebook(かFlickr?)でやりとりする約束もしたのに、スペルを忘れて発見できず。ちゃんとメモしておけばよかった…。もう1杯したらよかったけど、ヘトヘトだったので部屋へ寝に戻った。


-つづく-

2009年3月31日火曜日

ロンドン旅行記<4> - 2日目、ベタな観光へ

2日目の朝。時差ボケが気になってたけども、そんな心配もなくグッスリ眠り、朝は早く起きれた。

ロンドンの朝はどんなものかと思い、外に出て散歩してみた。
ホステルのあるハマー・スミス駅の駅前は車通りが多いが、一歩裏手に出てみると閑静な住宅街に。東京と同じくらいの気温と聞いていたので、やはり肌寒かった。通勤で駅に向かうらしき人たちとすれ違いつつ、のんびりと朝の空気を楽しむ。



細い一本道に並ぶ路上駐車の車、それに沿って並ぶ家々。両脇には街路樹が立っていて、合間から冬の澄んだ空が見渡せる。日本みたく電柱が立ち並び、電線が空を区切っているといったゴミゴミした印象は受けず、こんなところからも外国らしさを感じる。

ホステルに戻り、朝ごはん。ホステルでも朝食はタダでしたが、普通の食パン、胚芽入り?パンに紅茶とコーヒー、他にはシリアルと牛乳の中から自由に取っていくスタイル。シンプルな朝食やけど、いつも朝食はパン食の身にとってはごく自然な感じでした。

食後に紅茶(普通のティー・バッグだった)で落ち着いてから、銀行で現金を引き出し、コインランドリーで洗濯。これも海外で初めてだったが何とかこなし、荷物の整理をしてからいざ、ロンドンの観光地巡りへ!

地下鉄でテムズ川沿いのウェストミンスターへ向かい、まずは初日にも見たビッグ・ベンと国会議事堂へ。駅から地上への出口の真上にそびえ立っていたのでビックリ。近くのウェストミンスター橋から撮るのがベスト・ポジションらしく、早速そこへ向かう。

しかし橋に差し掛かったとたん、見知らぬオバサンがいきなり胸ポケットに作り物のバラを差し込んできた。何かと思えば子どものための寄付を募っていると言い出し、「少しでもいいから…」とせがんでくる。断ればよかったものの、気さくに話しかけてくるので断りきれず。仕方なくコインで勘弁と思い財布を出すと、「紙幣の少ないのでもいいヨ」と言ってくる。こっちは貧乏旅行だし、紙幣はさっき引き出した10ポンド紙幣だったのでさすがにそれは出せず、コイン2ポンド分で勘弁していただいた。



どうにか切り抜け、橋の撮影ポイントでビッグ・ベンを撮影。観光スポットだけに外国人ばかりだったが、その中にいた日本人らしき観光客も同じく寄付をせがまれたのか、財布を広げていた。本当に寄付ならいいけど…外国人を狙ってくるのはホントに勘弁してほしい。



そこからは近くのウェストミンスター寺院へ。建物の荘厳さからイギリスの歴史を感じながら、入場の列に並んで寺院の中へ。入ってすぐに吹き抜けの高い天井、壁には色とりどりのステンドグラス、壇上前では牧師の説教の光景が見られた。音声ガイドを片手に内部を見て回ると、国王や女王の墓が鎮座し、ニュートンなどの有名な研究者や、シェイクスピア、ディケンズといった著名な芸術家の墓碑が壁や床に埋め込まれている。回廊の柱と芝生の中庭の風景も美しい。

一通り見てまわり、寺院の裏口に出る。
時間はお昼過ぎ、昼食にしたいなと思いながらも、テムズ川の船上から建物を見てまわれるシティ・クルーズを次に考えていたので、川の方へ舞い戻っていった。


-つづく-

2009年3月23日月曜日

ロンドン旅行記<3> - 初日、おっかなびっくり

無事にロンドンの地を踏み、ホステルのチェックインも済ませたところで早速街の中心部に繰り出す。

到着した3月15日は、セント・パトリックス・デイ(アイルランド発祥のキリスト教にまつわる記念日)の記念パレード&イベントがロンドンでやってるらしいので、それを見に行ってみた。

宿泊先のハマー・スミスから地下鉄ピカデリー線に乗り、パレードの出発点に近いハイドパーク・コーナーへ。しかし丁度ヒースローに着いた頃にパレードが始まり、すでに15時ごろになっていたので、パレードは終わった後らしく残念ながら見れずじまい。



駅から地上に出ると、ロータリーを走る黒タクシーやダブルデッカー(2階建て赤バス)や、向こう側に見える緑緑した公園など、都会にしては気持ちの良さそうな風景が目に入る。

早速写真でも撮ろうかとしたところ、携帯を持った人が話しかけてきた。どうやらバッテリー切れで友人に電話をかけられず、自分のSIMを使うからちょいと携帯を貸してくれないかと言ってくる。人の携帯を盗む気満々じゃないのかと警戒心高ぶるが、今回の旅では準備に時間がなく、料金もかかるし短い旅なら必要ないだろうと海外で使える携帯は持ってきていなかったので、そんな心配もなく。「携帯持ってきてないよ」と言ったらあっさり立ち去って行きました。

しかし街に繰り出して早々、外国人を狙ってくる輩の洗礼に遭った(と思う)わけで…その後もひったくりとかに遭わないか、内心ビクビクしながら遊歩道や公園ののんびりした雰囲気を楽しむ。



地理をよく分からないまま歩き進めると、思いがけず訪れる予定だったバッキンガム宮殿に行き当たる。女王の住まいだけに立派な建物で、外側には頑丈な柵がめぐらされていた。見に行く予定の衛兵交代式はこの中の敷地でするのか、といい下見になりました。



さらに東に進むと、公園の向こう側にビッグ・ベンが顔を覗かせる。そっちの方に公園を突っ切ると、チャーチル博物館と首相官邸にたどり着く。テムズ川からほど近く、ビルの合間からビッグ・ベンの姿がよく見えると、テムズ川は近いなとテンションが上がる!

建物から開けたところまで来たところで、イベントの催されているトラファルガー・スクエアの方へ。近くまで来ると緑一色のシャツや飾りの付いた帽子を身につけた人が目についてくる。会場は人混みがすごく賑やかだったけど、広場の中に入って行くには無理があったので、近くのナショナル・ギャラリーに逃げ込むように入る。

外の喧噪から一転して芸術鑑賞のための静かな空間へ。雰囲気の差に若干戸惑いつつ、英語のマップをもらいあちこち鑑賞。とはいえクタクタだったのか、のんびり歩き回って鑑賞できるほど頭が回転せず…勿体ないながらも閉館時間が近かったので17時ごろに後にする。

しかしまだ夕方。宿泊先に戻るにはまだ早いと感じ、不意にハリー・ポッターのロケ地、キングス・クロス駅に行こうと思い立つ。ホグワーツ魔術学校に出向く汽車に乗る「9と3/4番線」が浮かんだのでフラッと行ってみた。改札をくぐる必要があるのかと気になったがそんな心配もなく、すんなりとプラットフォームへ。歩き進むと8番線の奥にありました! すでに日本人らしき女の子たちが写真を撮ってて、やはり人気なんやなぁと改めて実感。



無事に写真に収めたところで、夕食をどうしようかと考え始める。近くの店でいいやと思ったところに、駅構内のサンドイッチ屋を発見。フランスパンを使ったBLTの細長いサンドイッチを水と一緒に。腹が膨れたところで地下鉄に乗り、ホステルに舞い戻る。

入国とプチ観光とでクタクタだったので、帰り着くとすぐに横になり爆睡。翌日はベタな観光スポット巡りと決めていたので、それに備えて休みました。
初めて一人で海外に飛び出した。ここはロンドンよな!と軽く達成感に浸りつつ。


-つづく-

ロンドン旅行記<2> - 初日、試練の始まり

深夜0時前に日本を発つ。
1週間ほどのお別れやけど、さよならニッポン。

離陸してすぐに夕食がサーブされる。
すでに空港で済ませてきたし寝たいし、この時間におかしいやろと思いつつも…初機内食なのでありがたく頂く。CAの人が乗客に聞いて回ってたけど、この時点ですでに英語。さすが海外の航空会社! ビーフかチキン、和食の選択肢の中でチキンを頼むと、パイ生地のようなものの中にトマトソースで煮込んだ鶏肉が出てくる。とりわけ酷いものでもなかったので普通に頂きました。

夕食を頂いてから寝ようと毛布と枕を使ってみたが、シートのリクライニングの仕方がわからず聞くのも面倒だったので、普通に座る状態のままどうにか眠りにつく。しかし体勢からして寝にくいのと、どのあたりを飛んでるのか気になって画面を眺めているとあまり深い眠りにつけず。ドーハまで約9時間のフライトだったが、前半戦でやられ気味。

翌日6時すぎに、中継地点のドーハに到着。ここからロンドン・ヒースロー空港行きに乗り継いで、あこがれのイギリスの地を踏んだのは昼12時ごろ。ターミナルまでの長い長い通路を経て(関空はターミナルから出発ゲートまで自動運転のモノレールが運行していたので楽チンだったが)、入国審査もどうにかこなし、宿泊先のホステルに向けて地下鉄へ。



ロンドンの地下鉄は普通に切符を買うより、日本のICOCA、SUICAのようなICカード「Oyster」を使うとおトクと聞いていたので、早速地下鉄の駅でカードを購入。保証金で3ポンド(約400円)+チャージ(top-up)したい金額を支払う。top-upは5ポンド単位ででき、とりあえず10ポンド分入れてもらって乗車する。

予想より早く宿泊先に着く。1階はパブ(バー)になっていて、夜になれば宿泊客だけでなく飲み客もやってきて賑わう感じのところ。とりあえずカウンターで荷物だけ預けてもらおうとしたところ、14時からでないと無理と言われる。あと10分経てば14時なので、それまでTVでやってるフットボールの試合を見ながら待つことに。まばらながらも周りの客は釘付けなようで、シュートが決まらず外れると 'Aoh~~!' とリアクション。少し眺めてると14時を過ぎたので荷物を預け、予定より早かったがその場でチェックインも済ませてくれる。

どうにか宿泊先までたどり着き、日本からの移動もここで一段落。
部屋も一通り見てみる。8人部屋と聞いていたが、何もなければ広めの部屋の中に2段ベッドが4つ、所狭しと並ぶ。隣のベッドにいた女の子と少ししゃべる。女子だけの部屋もあるみたいだったが、バックパッカー向けなら男女混合部屋も普通なのかと、少しカルチャー・ショックも受けつつ。

まだ昼下がりで時間があるので、ロンドン中心部まで出かけてみることにした。


-つづく-

ロンドン旅行記<1> - 思い切って海外へ

大学も卒業のこの春。
外国語大学に籍を置きながら、まったく海外に出たことがなく…学生のうちに思い出作りしたいのと、学生のうちにしか旅に出る時間がない、つまり今しかチャンスはない!ということで、海外旅行に行こうと思い立った。

行き先はロンドン!
ゼミでイギリス文学を勉強していたのもあってイギリスに惹かれ、卒業論文でシャーロック・ホームズの作品を扱ったので、是非とも本場に行ってみたいなと思ってロンドンに決定。

ただ予算とスケジュールの関係上、長旅はできず6日間の一人旅。
ツアーでは金もかかるし行くところが縛られる…せっかくなら貧乏旅行でいいから自由に回りたい!と感じ、先日お会いした高校の恩師と同じスクールの生徒の方との言葉が後押しして、初海外なのに何から何まで一人で準備することに。

期間は3月中旬と決めたものの、思い立った時点で既に2月末。海外旅行にはあまりに直前で唐突な思い立ちやけど、まずは航空券とパスポート、安いホステルの手配が先。どうにか手配を済ませ、同時進行で行きたいところのリサーチに入るも、ダラダラと調べてたので出発直前にようやく旅程を決める始末でした。

航空券は当初の出発予定日に発つ便がとれず、前日深夜発で翌日昼に到着という少しムチャな便に決定。しかも出発日にスクールでの授業があり、それが終わってから関空に直行という、出発日からハードかつ慌ただしいスケジュールになってしまった。しかし計画を立てたのがあまりに直前やし、こればかりは仕方ない。

刻々と出発日が近づくも、もっとワクワクしてもいい感じなんだが…確かにワクワク感もあるけど、不安感もあるせいかマイナス思考にもなりがちで妙に浮き沈みがあった気がする。もっと感動せんと、これは良くない傾向やなぁ。



そんな感じでも準備は進めつつ、出発日当日。
関空で飛行機に乗るところから初体験で、期待と不安の入り交じる感覚に浸りつつ、手続きを済ませていざ、ロンドンへ! 今回は直行便ではなくドーハ(中東の国・カタールの首都)経由の便なので、相当な時間がかかるやろうと覚悟して臨む。こうして旅の始まりとともに、ある種の試練の始まりでもあった。


-つづく-