2009年4月1日水曜日

ロンドン旅行記<6> - 3日目、衛兵の交代と大英博物館

観光スポット巡りの翌日。まだまだ観光になるが、旅程上この日にしか見れないを見に行く。それは初日にも訪れた、バッキンガム宮殿での衛兵交代式。オンシーズンは毎日、オフシーズンは各日で行っていて、今回は奇数日の11時半から開始。宮殿まわりの柵からが一番よく見えるが、早めに場所取りすべきとあるので、それに従って早めに出かける。



バッキンガム宮殿には2時間ほど早く到着。さすがに早すぎるので写真を撮って時間を潰していると、遠くの方からブラスバンドの音色が聞こえてくる。音のする方へ行ってみると、宮殿のすぐ近くに衛兵博物館があり、その敷地内でマーチの練習をしていた。衛兵専属の音楽隊だけあって、動きもキビキビしていた。



しばし見学してから宮殿に戻ると、交代式まで1時間半ほど時間があるのにすでに柵に人が集まり始めていた。焦りながらもどうにか中央から左側の場所をゲット! 宮殿の方をのぞくと、正面から左右にある入口の両側に衛兵がついていて、常に突っ立っているが時折見回りのつもりなのか2人同時に左右に離れては戻ってくる。見回りから定位置に起立に戻るとき、手にしている銃を持ち直す様子もキビキビしていてカッコイイ。ただ、通常は衛兵の制服は赤に黒ズボンらしいが、この日は冬服仕様なのかグレーのコートをまとっていた。

そうこうするうちに、衛兵交代式が始まる。隊列をなして行進してくる衛兵たちに続き、外からバンドが演奏しながら宮殿の敷地内に行進してくる。左右別々に隊列がいて順番にポジションにつき、それが済むと中央に別の音楽隊がやってくる。左側と中央の音楽隊で交互に演奏していたが、中央のバンドはインディ・ジョーンズ(原題は"Indiana Jones"だが、日本ではなぜかこのタイトル)のテーマ曲でおなじみの「レイダース・マーチ」や、ABBAの "Dancing Queen" などを演奏していて、いかにもパフォーマンスな感じだった。

交代式が終わると昼に。昼からは大英博物館で時間を潰すことにしていたので、そこへ向かう。途中、目に付いたモノも適当に撮影していこうかと思い、横断歩道のボタンやポストや地下鉄工事の広告などにレンズを向ける。



地下鉄で最寄のトッテナム・コート・ロード駅へ。大英博物館は駅からすぐ近くと思い込んでいたが、出口からしばらく歩いてみても全然見当たらず。いったん駅に戻って地図を確認すると、少し離れたところにあることが判明。大きな建物なのに、駅から案内が見当たらなかったのはちょっと不親切な気もする。

博物館に入る前に、近くのカフェで昼食。スモーク・サーモンと野菜の盛り合わせの大皿1つに、カプチーノ1杯。そういえば、ロンドンに来てから野菜をよく食べてるなぁとふと思う。それと外食になると、紅茶よりはコーヒーをよく飲んでることにも気がつく。せっかくだし本場でアフターヌーン・ティーでも楽しめばよかったなと思うけど、周りもそんなに紅茶を飲んでる印象はなく、やはり紅茶離れが進んでるのかと感じられた。



空腹を満たしたところで、ようやく博物館へ。英国最大規模の博物館なのに、入場料は無料。そのためか、中に入ると写真を撮る観光客やら、社会見学に来ている小学生らしき団体など、多くの見物客でにぎわっていた。ロゼッタ・ストーンやモアイなど有名な展示物を順番に回りつつ、最上階には日本文化の寄せ集めギャラリーがあり、展示物の前で懸命にスケッチをとる学生の姿も。鉛筆だけでスケッチをとる人もいれば、絵の具も持ってきて彩色している人もいたのは驚き。タダで入れる美術館や博物館に足を運んでは、スケッチやメモをとる。こういう手段から美的センスや芸術的感覚を養っていき、現在とこれからの芸術シーンへの貢献に繋げていくのかと思うと感心しきり。しかしもちろん芸術品に生で触れないとインスピレーションも得られないわけで、誰に対しても展示物に触れてもらおうと入場料を取らない(寄付は募っているが)姿勢はやはり大きい。

内部をじっくり見て回ると半日では全然足りず、とりあえず有名どころのモノは一通り見たところで閉館時間が近づく。おみやげを買い、劇のチケットが安く買えるtktsに行ってみようと博物館を出る。地下鉄で2駅分くらいなので歩いていくことにしたが、途中でコヴェント・ガーデンに行き当たる。映画「マイ・フェア・レディ」でも登場する有名な市場であり、近くには劇場もあるため、昔から様々な階級の人々でにぎわう場所。



少し見て回ったところで(おみやげもここで少し見ればよかったかと思いつつ)再び歩き出し、tktsへ。着いたは良いものの、とりわけ安いチケットは見当たらず、劇の観賞は断念。しばらくブラブラ歩き、地下鉄で宿泊先へ戻る。



帰り着いてから、昨日と同じく下のバーへ。ビールとフィッシュ&チップス(白身魚のフライとポテトフライの盛り合わせ)を注文し、駅前で配ってたフリーペーパーを広げつつ一息つきました。


-つづく-

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