2009年4月1日水曜日

ロンドン旅行記<5> - 2日目、川に沿って

シティ・クルーズの乗り場へ向かう。途中、馬に乗った警官が車と一緒に信号待ちしていたので、珍しいと思いパチリ。寄付に引っかかった橋のふもとが乗り場なので、もう引っかからん!と思いながら無事に到着。



シティ・クルーズはこのウェストミンスター・ピア(船着場)から、ロンドン塔とタワー・ブリッジに近いタワー・ピアを経由して、時計台で有名なグリニッジ・ピアまでテムズ川を東の方向に下っていく遊覧船。川の両側には見どころの建物が、また有名な橋もくぐるのでロンドン観光には外せないのです。

グリニッジにはあまり見所がなさそうと踏んでいたので、その前のタワー・ピアまでのチケットを購入。ところがカードで支払ったためか、6.9ポンドだったはずが少し割高に。現金で払えばよかったと後悔。

ともあれチケットは買えたので、船が着くまで乗り場で待機。この日も良く晴れていたので日差しが強め、すぐ前にいた日本人の男子グループを少し気にしつつ、10分ほど待って船が到着。乗り込んでいざ出発! 前の方で船員がマイク片手に周りの景色のガイドをしていて、ジョークも冴えるのか乗客からは笑いが絶えない。正直あまり理解できなかったのが残念だし、まだまだリスニング力が足りていないのを実感。分かったのはナショナル・シアターの隣にIBMの建物があり、伝統ある劇場に対して 'the ugliest building'(ダサいビル)と言ってたトコぐらい。



しばらく下ってタワー・ピアへ。船を着ける前にタワー・ブリッジがよく見えるよう向きを変えてくれた! 橋の姿も無事に撮ったところで船を降り、上陸。昼食がまだだったので、近くにあったサブウェイでサンドイッチを買い、それで済ます。
'Subway' は「地下鉄」を意味するアメリカ英語だけど、さすがにイギリス英語圏のロンドンでもそのままでした。店の名前やから当然やけど、'Underground' とかに名前が変わってたらちょっと面白かったのに。



昼食後はロンドンの死刑囚を絞首刑に処したという、血塗られた歴史のあるロンドン塔へ。門をくぐると丁度執行人の格好をしたガイドがツアーの形で案内してくれる時間に近かったので、他の観光客と一緒に集合。随分と声を張り上げて説明してくれましたが、合間に観光客にリアクションを求めたりジョークを交えたりと楽しいオジサンでした。



ロンドン塔は入場料が高めだったし、じっくり見て回りたかったけども、時間はすでに夕方に差し掛かる頃。他にも見て回りたいものがあったので、やむなくそこを後にする。テムズ川の川辺からタワー・ブリッジがよく見え、川沿いを橋の方へ。橋には展示スペースもありましたが、時間がないのでパスして川の南側へ。そこからは有名な建築家、ノーマン・フォスターが設計した斬新な作りのシティ・ホールを見ながら、テムズ川を元きた方へ少し歩く。



地図上では現代美術館のテート・モダンが近いとあるのでそこへ向かったが、博物館や美術館はたいてい17時に閉まるので、それで焦りながら歩く。建物自体は川の南側にあるが、川沿いの道からは直接行けず、いったん北側に渡って歩行者専用のミレニアム・ブリッジを渡るというふうに右往左往。着いたのは16時半、時間がないなと思っていたが、18時まで開館だったのでホッとしつつ中を見学。

絵画に始まりモノ、映像のアートと続く。初日のナショナル・ギャラリーに続き、またもじっくり鑑賞する余裕がないのが非常に残念。しかしその中でも印象に残ったのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがベッドに並び、仲睦まじく語らい愛と平和を表現する映像。BGMで流れるコーラスのフレーズがずっとリピートされ、頭に焼きつきそうだった。それから広い部屋にパーティー会場を思わせる食器のセットが並んでいるが、個々のテーブルの上に置かれる代わりに食器1つ1つが天井からピアノ線のような糸で吊り下げられているといったもの。テーブルの高さではなく床に近いところで浮いているようにも見える。ただ、ガイドブックにあったワゴンの形のアートが見当たらず、仕方なくおみやげ屋の絵ハガキで我慢。

テート・モダンを出ると、日が暮れる頃。しばらく川沿いを西に歩き、地下鉄に乗ってホステルへ帰り着く。下のバーで一杯飲んでまったりしていると、21時ごろからカラオケのイベントが始まった。この日は月曜日で、そういえばホステルの壁に「毎週月曜日はカラオケ」と貼り紙があったのを思い出す。面白そうだったのでカメラを持って前に行くが、さすがに人前で歌うのは恥ずかしいしネタもないので「何か歌う?」と聞かれても歌わずに撮影のみ。若いコだけでなく年配の人も、さらには結構なお歳の女性まで歌ってたのにはビックリした。最初のうちは知らない曲ばかりだったが、後半になってくるとMaroon5やQueenなど、知ってるアーティストの曲も出てくる。中でもすごいノリノリで上手い中東系の男性がいて、イベントが終わって戻る時にその彼に写真を見せ、少しおしゃべり。胸に拳を当てて「ハートが大事」「幸運を祈ってるよ」と言ってくれた。名前も聞いてFacebook(かFlickr?)でやりとりする約束もしたのに、スペルを忘れて発見できず。ちゃんとメモしておけばよかった…。もう1杯したらよかったけど、ヘトヘトだったので部屋へ寝に戻った。


-つづく-

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