2009年4月2日木曜日

ロンドン旅行記<7> - 4日目、ベイカー・ストリート

ロンドンに来て4日目。この日は観光に充てられる最後の日なので、個人的に一番見たかったものを巡ることに。やはりメインは最後にとっておくものね。



その前に、以前にも取り上げたぶっ飛んだクルマ番組 "Top Gear" の放送しているBBCがこの日の目的地の途中にあるのが分かったので、朝に出かけて最初に行ってみることに。番組の映像にもチラッと出てきた回があったが、確かにそのまんま! 建物の見学ツアーもあったようですが、こちらは事前に要予約。現地でツアーの存在を知ったので予約を取っておらず、せっかくなのに参加できなかったのは残念。しかし今回は午前、午後と行くところを埋めていたので、BBCはまたの機会にして、一路ベイカー・ストリートへ。

英国の生み出した名探偵、シャーロック・ホームズゆかりの地であるベイカー・ストリート。大学の卒業論文でもホームズ物を扱ったので、一度は行ってみたいと思っており、今回の旅行のきっかけの1つにもなった。物語中では架空の221B番地がホームズとワトスン博士の下宿という設定であるが、現在は実際に221B番地も存在し、シャーロック・ホームズ博物館がその番地になっている。
以前はナショナル・アビーというオフィスビルの中にあり、世界中から届くファンレターの返事を書く専任スタッフがいたという。



入口の前にはニセ警官と記念撮影する観光客の列が。先に隣のおみやげ店の奥でチケットを買い、入口の前に並ぶ。警官にカメラを向けると「一緒に撮らなくていいか?」と促してくれ、せっかくなので2人並んで撮ることに。ホームズのトレードマークである鹿狩り帽と曲がったパイプを貸してくれて、近くのオジサンに撮ってもらう。
ちなみに鹿狩り帽と曲がったパイプなどのアイテムは、後に劇俳優シドニー・パジットが役作りでインパクトを出すために考案したもの。今ではこちらがホームズのイメージとして定着しているが、物語のホームズは紳士らしいハットに真っ直ぐのパイプといったイメージ。

記念撮影も済んだところで、博物館の中へ。入ってすぐ階段にあたり、2階に上がるとホームズの部屋に行き着く。だが最初はいかにもな書斎という風にしか思っておらず、ちょっと仮装したオジサンが部屋を案内している。書斎をバックに写真をお願いして、誰か分からずワトスン博士?と聞いたところ「シャーロック・ホームズだよ」と返ってくる。服装からしてホームズには見えなかったけども…。書斎を見回すと、ヴァイオリンの教本が置いてあったり、ヴィクトリア女王を意味する「VR」の文字をピストルで壁に打ち抜いてあったりと細かく再現されてあって面白かった。



3階はワトスン博士の部屋。といってもホームズ関連のアイテムがズラリと並ぶ。
さらにその上の階には、下宿の管理人ハドスン夫人の部屋があった。中では若いハドスン夫人が読書をしていて、またも写真をお願いしてから何を読んでいるのか聞いてみた。するとフランスの作家バルザックの本だという。てっきりホームズ物でも読んでるのかなと思ったけど、ファンにとってはちょっと残念?



窓側には、ファンから送られてきた名刺やメールの文面も。現在も物語の中のホームズらが実在する人物と認識されている証であるし、メールで「次回作、楽しみにしています」「よかったら連絡先教えてくれませんか?」と送られてくるのにも驚く。

おみやげに注射器型のボールペン、シリーズ中の傑作と言われる『バスカヴィス家の犬』の記念切手が額に収まったもの、それからベイカー・ストリートのガイドブックを購入。ホームズの名刺も忘れずに頂く。

ホームズの雰囲気を楽しんでから、しばらくベイカー・ストリートを下る。ガイドブックを頼りに歩き、ホームズ像とシャーロック・ホームズ・ホテルを発見。もとの221Bの場所とあったところにそれらしい目印がなく、多分この辺!と写真を撮って断念。



お昼時になってきたので、通りがかりに見つけた日本料理店へ。といっても料亭などの高い店ではなく、手軽に弁当みたく詰めてくれたり、好みの寿司を自由に取っていったりする形式の店だった。「鶏うどん」というものが気になったので購入。ムネ肉のスライスと小松菜がうどんの上に乗っていて、食べてみるとだしは甘く、あらかじめ入っていた七味が結構効いてて辛かったが美味しくいただいた。

もう少し散策したかったが、午後にビートルズのゆかりの地を巡るウォークツアーに行く予定だったので、昼食後にそちらに向かった。


-つづく-

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