2009年4月25日土曜日

Adobe Design Summit 2009に行ってきた

ネットの世界ではFlashやPDFなどでおなじみの、アドビ社が主催する「Adobe Design Summit 2009 (大阪)」に行ってみた。4月は別のセミナーに参加した(予定を変更して参加できなかったものもあった)が、それよりも大きい規模のイベントと予想してたのでワクワクしながら参加。

一部セッションの内容は「ブログへの掲載はお控えください」と忠告があったので、あまり多くは書けない。しかし、広告媒体のあり方に感心したり、プロのデザイナーの方々が披露してくださった製作過程での「力技」にスゲーと圧倒されたり、ツールとしての最新版ソフトについて説明を受けたり…非常に濃密な時間を過ごした。

といっても各々1時間ずつで、あっという間に終わる。やはり多くを語るには短い時間だし、もっと濃い内容も聞きたいなと思った。しかしプレゼンターの方々も同感なのかもしれない。凝縮に凝縮を重ねて1時間という枠の中に収め、分かりやすく伝えてくださったことに感謝。別の機会につっ込んだお話がある時には、是非参加したい。

右も左も分からないペーペーの初参加だったが、デザインの最前線とスケールの大きさ、また製作時の苦労など得られるものが多く感じられ、参加してみて正解だった。少しばかりは創作意欲をかき立てられる結果になったのもプラス。


写真は戦利品(?)の数々。アドビ特製ノートと製作ソフト (Adobe Creative Suite 4 Design Premium) の体験版DVD、パッケージ・デザインのセッションに登場した飲み物、それから封筒には資料がいくつか。

2009年4月24日金曜日

県民も知らない

昨日放送のTV番組「秘密のケンミンSHOW」。
地元・和歌山も取り上げられたようで、気になったので見てみた。

結論から言えば、県民のワタクシも全然知らない内容で驚かされた。
冒頭から、ユニークなウォーキング提唱者で知られるデューク更家のプレゼンで始まる。しかし彼が和歌山出身だった点からすでに初耳。

内容は和歌山市中心部の「ぶらくり丁」にある老舗のお茶屋、そこのサイドビジネス的なファストフード店が出す「てんかけラーメン」なるものが、和歌山市民の誰もが知ってるというもの。ラーメンに天かすを乗っけたものと紹介され、スタジオでも試食会の末、評判は上々。

「グリーンコーナー」という店名は聞いたことがある程度で、数件あるうち別の店の前を通ることはあっても立ち寄ったことがなく…知らないのも当然。抹茶ソフトの存在も聞いたことはあっても、純ソフトクリームと冷凍のアイスクリームっぽいのと2パターンあることは初めて知った。帰省したときには一度寄ってみたいかも。

ここからは余談。
  • 老舗の本店がある「ぶらくり丁」、名前の由来は店の軒先に商品をぶら下げて売る習慣があったらしく、「ぶら下げて売る」→「ぶらくる」と訛ったところから来ているらしい。
  • VTR冒頭のズームアウトのカットにあった駅ビルは南海和歌山市駅。しかし直後の街頭インタビューの場所は、JR和歌山駅。離れている場所にあるので、誤解なきよう。

2009年4月17日金曜日

目覚めるオフィス

いつも使っているネットのプロバイダ「OCN」が発行するメールマガジンが新しくなった。
不要に感じるものが多いメルマガ、しかし新たに4種類配信しているもののなかで『ブログのネタ』という、いかにも「情報発信のネタにどうぞ」的なタイトルに引かれ、読み始めてみた。

4月分は斬新なデザインのオフィスを特集。
いきなり目に付いたのは、広く天井も高い空間の真ん中に畳のスペース、その周りを畳と同じ高さのテーブルでめぐらし、その前に座り込んではPCを広げて仕事をする社員の姿。畳のスペースにも当然人が上がりこんで仕事、周りの人ともコミュニケーションをとりやすくした斬新な設計。畳の醸し出す「和」のテイストが、仕事する人々の「和」につながるんだろうね。

「和」のテイストといえば、過去に面接を受けた企業も少し「和」な感じの造りだった。料亭とか町家のような引き戸に、黒い石畳と暖色系の灯かり、奥の会議室では木目調の大きいテーブルを囲んで座る。支社だったのでそこまで大きくはないけど、オフィス街の大きなビルの中にこんな空間があるのは意外に思った記憶がある。

カーペットに白系の壁、さらにブースで区切る一般的なオフィスを連想すると、無機質で閉鎖的にも思えるかもしれない。そうした壁を取っ払い開放的にした空間に斬新さを取り入れることで、閉鎖的でない分人とつながりやすくなり、斬新な環境に身をおくためにアイデアも多く生まれることにつながる。クリエイティブな仕事には必要に思えるが、一般的なオフィスワークにおいても、環境を変えることで仕事の効率化も図れるのかもしれない。

しかし、ほかの情報源からこうした環境を取り入れているオフィスもちらほら耳にするようになった。某大手製菓メーカーのオフィスでは、自分自身のデスクは持たず、PCと携帯を持ち歩いては広いオフィスの好きな場所で仕事するオープンな仕組みを導入しているらしいし、以前に自作したサイト掲載に使ったサービスの会社は、忍者をモチーフにしたサービスから、オフィスの造りをからくり屋敷のようにしているらしい。開放的で斬新なオフィスも、徐々に広まりつつあるようだ。

一度はそうした「目覚めるオフィス」で働いてみたい。また、オフィスに限らずスクールにもこういう空間は必要だと思う。半年間コンピュータのスクールに通っていたが、パソコンをボンボン並べる無機質な空間より、明るく斬新な造りの方が脳も活性化されてよく学べるのではないだろうか、と思える。


2009年4月2日木曜日

ロンドン旅行記<9> - 最終日、グッバイ・ロンドン

ロンドンの観光を終え、この日は帰国する日。
いつものようにすがすがしい朝を迎え、荷物をまとめて朝食を済ませ、10時にチェックアウト。泊めてくれてありがとね!



地下鉄でヒースロー空港に向かう。14時半の便だったが、出国審査を済ませ免税店でおみやげを買いたかったので急ぐ。どうにか必要な手続きを済ませ、免税店で物色するが、時間も種類もあまりなく多くは買えず。国際線の出入りするターミナルのはずなので、もっと広い売り場を想像してたけども…思ったほど広い印象はなかった。

昼食も軽く済ませ、搭乗の時間が迫ってきたのでまたも長い長い通路を歩いてゲートへ。手続きを済ませ、少々トラブルがあったらしく少し遅れて搭乗。帰りの便も行きと同じく、ドーハ経由のカタール航空。どうにか無事に出発、ありがとうロンドン! 今度は遠出も含めて行くよ! しかし感慨に浸れるのも束の間、そうやすやすと帰してくれないのか、個人的な苦難の幕開けとなった。



機内では自由に映画やTV番組を見れたので、適当に探して見つけた "Doctor Who" と、日本でも最近公開したばかりの「地球が静止した日」を見る。せめて英語の字幕があればなぁと思うが、さすがは中東の国の航空会社。字幕も見事にアラビア語で出してくれるので読めるはずもなく。ストーリーがイマイチ分かってないまま6時間のフライトを経て、ドーハに着いたのが現地時間で深夜0時前。

ここで出発前に頭にあった懸念事項が1つ。行き帰りともにこのドーハ国際空港で乗り換えるが、その乗り換え時間が帰りの分は極端に短いのだ。行きの場合は90分あったので余裕をもてたが、帰りはほんの30分しかない! 到着便からバスでターミナルまで行き、手荷物検査を済ませ乗り換え便のゲートまで行き、またバスに乗って乗り換え便に搭乗する必要がある。余裕があったとはいえ行きのペースでは間に合うわけもなく、無茶な組み合わせを選んでくれたなと恨みつつ、旅行会社が出すぐらいなら何とかなるかと見て見ぬフリをしていた。

到着便からバスに乗ってターミナルへ。乗り換えの方へ進む時に、数メートル前を歩く人がショルダーバッグに乗せていたジャケットを落とすも、気付かずスタスタと歩いていく。こっちは慌ててるのに~と焦りながらも、目の前に落としていったので放っておくわけにもいかず、ジャケットを拾い上げ、検査待ちの列で止まったところで持ち主に返す。人だかりがすごく、どうするよと思ったところへ「オーサカ行きの人~」と係員が呼んでいる。人を掻き分け、開けたスペースで係員に大阪行きと伝え、早い列に通してもらう。慌てて検査を終え、どうにか乗り継ぎ便までのバスに乗り込む。バスに乗った乗客はたった3人だったが、クロアチアからの乗り継ぎで同じく時間がない人と 'It's crazy!' と少しばかり話をした。

出発時間ギリギリで乗り換え便に搭乗。座席にたどり着けたところでホッと一安心、一路関空へ向けて出発する。しかし安心しきって疲れが出たせいか、今度は吐き気とも腹痛とも言えないような、変な気分に襲われる。窓側に座っていたので、通路側の隣の人に申し訳ないと思いつつ、何度かトイレへ。だがどうにもおさまらず、CAの人に事情を話すと酔い止め薬を持ってきてくれた。薬を飲んで休んでいると落ちついてきたが、機内食には手をつける気になれずパス。関空に着くまでには大分良くなり、16時前に日本に上陸。税関での検査も済ませ、なんとか帰り着いたのでした。


出発前は初めての海外というのもあって、大変な準備を済ましながらすごく楽しみに待ち望んでいた一方で、犯罪などのトラブルに見舞われないか、また英語がちゃんと通じるかという不安もあった。旅行中は実際に大きなトラブルはなく、大体計画通りに見て回ることができ、無事に日本に帰り着くことができた! 振り返ってみると結構な冒険をしたもんだなと思うし、こういうことができたのも少しは度胸がついた証のようにも思う(自分で言うのもなんですが)。もちろん応援してくれたり、また心配してくれた周りの人には本当に感謝、そして申し訳なく思っています。こうして無事に帰ってきて、旅行記を綴りながら旅の思い出に浸れるのも皆さんのおかげです!

今回はほんの短い旅行だったけど、得られることはいろいろあった。困った時の積極性も試されるし、ある程度のカンも試される。一人寂しく感じることもあったけど、旅先の人とはあまりコミュニケーションを図れずまだまだ積極性が足りないなと痛感。しかし行きたい所に自由に行って感激したりできるのは、ツアー旅行にはない一人旅の醍醐味とも思えるし、貧乏旅行だけにガードも固くなるのも逆にありがたい。プラス面もマイナス面もあれ、旅行で得られたものを、いかに日常生活の中で生かしていくかが大事。難しいですが、自分なりのやり方でやっていければと思います。

ここまで全9編、かなり長くなりましたが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました! 長文、乱文で恐縮ですが、少しでも今のイギリスの雰囲気を感じ取っていただけると幸いです。またどこか出かけた時には「旅行」シリーズでお届けすると思いますので乞うご期待!


-ロンドン旅行記・おしまい-

ロンドン旅行記<8> - 4日目、ビートルズの跡、最後の夜

14時からのビートルズ・ウォークツアー 'The Magical Mystery Tour' に参加しようと計画していたので、ベイカー・ストリートから出発点のトッテナム・コート・ロード駅へ。前日に大英博物館に行く時の最寄り駅でもあったので、見覚えのある景色。

出口を出たところの劇場前で待ち合わせ。20分くらい前についたので、案内人のリチャードから「早いね」と言われる。彼としばらく待ってると、徐々にツアーの参加者が集まってきた。20~30人くらい集まったところで、ツアー開始!

挨拶も交えた演説の後、そこから移動しソーホー・スクエアへ。のんびりした広場のすぐ外にポール・マッカートニーの音楽事務所のビルをガイド。次に細い路地に入り、"Hey Jude" などの収録したスタジオ前に来る。青く塗られた柱が特徴的だったが、ガラス張りなのに中の様子はよく見えなかった。



お次はジョン・レノンが公衆トイレまで追いかけてきたファンに対し、外でしぶしぶ(?)サインに応じたという公衆トイレの場所へ。現在もきちんとトイレとして機能している様子。



その他、'Beatlemania' と呼ばれたファンが結成された劇場や、屋上セッションを行ったという建物などマニアにはたまらない場所をめぐる。途中ショッピング・ストリートを通り抜けるが、店の一角に偶然「無印良品」を発見! 無印の製品は個人的に好きだし、日本生まれということもあって思わずパチリ。



ロンドン中心部のスポットを巡った後、横断歩道の渡る姿のジャケット写真で有名なアビー・ロードまで地下鉄移動。しかし、最寄り駅まで直通の路線が人身事故の影響でストップしていたらしく、やむなく別の路線を乗り継いで移動。

駅から10分ほどゾロゾロと歩き、まずはアビー・ロードのEMIスタジオへ。外から見るだけで内部は見学できないが、壁にはビートルズ・ファンの残した落書きが一面にあった。



その近くの横断歩道が、例の写真にも使われた場所。車がバンバン通るので、さすがに道の真ん中から撮影するのは無理があったので、邪魔にならないところから撮影して横断歩道を渡る。



そこからしばらく行くと、本来着くはずの駅へ。建物に入っているビートルズ・コーヒーショップがツアーの終点。ちょっとしたおみやげ店にもなっていたので、コーヒーで歩き疲れた足を休めつつおみやげを選ぶ。といってもあまり種類がなく、アビー・ロードということで写真とビートルズのロゴが入ったTシャツを買う。実は午前のベイカー・ストリートにもなぜかビートルズ・ストアと書いた店があって、時間の都合で外だけ写真を撮るにとどまったが、少しだけでも中を覗けばよかったなぁと今になって思う。



ツアーも終了して夕方。午前のホームズ巡りの続きになるが、ベイカー・ストリートとは別の場所にシャーロック・ホームズ・パブというのがあるので、そこへ向かう。テムズ川に近いチャリング・クロスの一角にあって、飲みに来る時間帯もあってかお客でごった返していた。ビールとソーセージ・サンドイッチを注文して、立ち席の空いたところへ。店の中を見回すと、壁にはホームズ関係のグッズであふれ、角のテレビにはホームズのドラマ版が映っていた。2階には書斎があり、間近に撮りたかったが、レストラン席とくっついており席が埋まっていたので、残念ながら書斎を覗ける廊下のドア越しに撮る。



色々と心残りはあるけども、丸1日観光に充てれるのはこの日が最後。パブを出るとすっかり夜だったが、テムズ川にかかる橋の上からの夜景はかなりキレイだった! 思い切ってロンドンに飛び出して、ここまで見たい所を見ることができて満足だが、最後に嬉しいプレゼントをくれたなぁと思いに浸りつつ、ホステルに帰り着くのであった。




-つづく-

ロンドン旅行記<7> - 4日目、ベイカー・ストリート

ロンドンに来て4日目。この日は観光に充てられる最後の日なので、個人的に一番見たかったものを巡ることに。やはりメインは最後にとっておくものね。



その前に、以前にも取り上げたぶっ飛んだクルマ番組 "Top Gear" の放送しているBBCがこの日の目的地の途中にあるのが分かったので、朝に出かけて最初に行ってみることに。番組の映像にもチラッと出てきた回があったが、確かにそのまんま! 建物の見学ツアーもあったようですが、こちらは事前に要予約。現地でツアーの存在を知ったので予約を取っておらず、せっかくなのに参加できなかったのは残念。しかし今回は午前、午後と行くところを埋めていたので、BBCはまたの機会にして、一路ベイカー・ストリートへ。

英国の生み出した名探偵、シャーロック・ホームズゆかりの地であるベイカー・ストリート。大学の卒業論文でもホームズ物を扱ったので、一度は行ってみたいと思っており、今回の旅行のきっかけの1つにもなった。物語中では架空の221B番地がホームズとワトスン博士の下宿という設定であるが、現在は実際に221B番地も存在し、シャーロック・ホームズ博物館がその番地になっている。
以前はナショナル・アビーというオフィスビルの中にあり、世界中から届くファンレターの返事を書く専任スタッフがいたという。



入口の前にはニセ警官と記念撮影する観光客の列が。先に隣のおみやげ店の奥でチケットを買い、入口の前に並ぶ。警官にカメラを向けると「一緒に撮らなくていいか?」と促してくれ、せっかくなので2人並んで撮ることに。ホームズのトレードマークである鹿狩り帽と曲がったパイプを貸してくれて、近くのオジサンに撮ってもらう。
ちなみに鹿狩り帽と曲がったパイプなどのアイテムは、後に劇俳優シドニー・パジットが役作りでインパクトを出すために考案したもの。今ではこちらがホームズのイメージとして定着しているが、物語のホームズは紳士らしいハットに真っ直ぐのパイプといったイメージ。

記念撮影も済んだところで、博物館の中へ。入ってすぐ階段にあたり、2階に上がるとホームズの部屋に行き着く。だが最初はいかにもな書斎という風にしか思っておらず、ちょっと仮装したオジサンが部屋を案内している。書斎をバックに写真をお願いして、誰か分からずワトスン博士?と聞いたところ「シャーロック・ホームズだよ」と返ってくる。服装からしてホームズには見えなかったけども…。書斎を見回すと、ヴァイオリンの教本が置いてあったり、ヴィクトリア女王を意味する「VR」の文字をピストルで壁に打ち抜いてあったりと細かく再現されてあって面白かった。



3階はワトスン博士の部屋。といってもホームズ関連のアイテムがズラリと並ぶ。
さらにその上の階には、下宿の管理人ハドスン夫人の部屋があった。中では若いハドスン夫人が読書をしていて、またも写真をお願いしてから何を読んでいるのか聞いてみた。するとフランスの作家バルザックの本だという。てっきりホームズ物でも読んでるのかなと思ったけど、ファンにとってはちょっと残念?



窓側には、ファンから送られてきた名刺やメールの文面も。現在も物語の中のホームズらが実在する人物と認識されている証であるし、メールで「次回作、楽しみにしています」「よかったら連絡先教えてくれませんか?」と送られてくるのにも驚く。

おみやげに注射器型のボールペン、シリーズ中の傑作と言われる『バスカヴィス家の犬』の記念切手が額に収まったもの、それからベイカー・ストリートのガイドブックを購入。ホームズの名刺も忘れずに頂く。

ホームズの雰囲気を楽しんでから、しばらくベイカー・ストリートを下る。ガイドブックを頼りに歩き、ホームズ像とシャーロック・ホームズ・ホテルを発見。もとの221Bの場所とあったところにそれらしい目印がなく、多分この辺!と写真を撮って断念。



お昼時になってきたので、通りがかりに見つけた日本料理店へ。といっても料亭などの高い店ではなく、手軽に弁当みたく詰めてくれたり、好みの寿司を自由に取っていったりする形式の店だった。「鶏うどん」というものが気になったので購入。ムネ肉のスライスと小松菜がうどんの上に乗っていて、食べてみるとだしは甘く、あらかじめ入っていた七味が結構効いてて辛かったが美味しくいただいた。

もう少し散策したかったが、午後にビートルズのゆかりの地を巡るウォークツアーに行く予定だったので、昼食後にそちらに向かった。


-つづく-

2009年4月1日水曜日

ロンドン旅行記<6> - 3日目、衛兵の交代と大英博物館

観光スポット巡りの翌日。まだまだ観光になるが、旅程上この日にしか見れないを見に行く。それは初日にも訪れた、バッキンガム宮殿での衛兵交代式。オンシーズンは毎日、オフシーズンは各日で行っていて、今回は奇数日の11時半から開始。宮殿まわりの柵からが一番よく見えるが、早めに場所取りすべきとあるので、それに従って早めに出かける。



バッキンガム宮殿には2時間ほど早く到着。さすがに早すぎるので写真を撮って時間を潰していると、遠くの方からブラスバンドの音色が聞こえてくる。音のする方へ行ってみると、宮殿のすぐ近くに衛兵博物館があり、その敷地内でマーチの練習をしていた。衛兵専属の音楽隊だけあって、動きもキビキビしていた。



しばし見学してから宮殿に戻ると、交代式まで1時間半ほど時間があるのにすでに柵に人が集まり始めていた。焦りながらもどうにか中央から左側の場所をゲット! 宮殿の方をのぞくと、正面から左右にある入口の両側に衛兵がついていて、常に突っ立っているが時折見回りのつもりなのか2人同時に左右に離れては戻ってくる。見回りから定位置に起立に戻るとき、手にしている銃を持ち直す様子もキビキビしていてカッコイイ。ただ、通常は衛兵の制服は赤に黒ズボンらしいが、この日は冬服仕様なのかグレーのコートをまとっていた。

そうこうするうちに、衛兵交代式が始まる。隊列をなして行進してくる衛兵たちに続き、外からバンドが演奏しながら宮殿の敷地内に行進してくる。左右別々に隊列がいて順番にポジションにつき、それが済むと中央に別の音楽隊がやってくる。左側と中央の音楽隊で交互に演奏していたが、中央のバンドはインディ・ジョーンズ(原題は"Indiana Jones"だが、日本ではなぜかこのタイトル)のテーマ曲でおなじみの「レイダース・マーチ」や、ABBAの "Dancing Queen" などを演奏していて、いかにもパフォーマンスな感じだった。

交代式が終わると昼に。昼からは大英博物館で時間を潰すことにしていたので、そこへ向かう。途中、目に付いたモノも適当に撮影していこうかと思い、横断歩道のボタンやポストや地下鉄工事の広告などにレンズを向ける。



地下鉄で最寄のトッテナム・コート・ロード駅へ。大英博物館は駅からすぐ近くと思い込んでいたが、出口からしばらく歩いてみても全然見当たらず。いったん駅に戻って地図を確認すると、少し離れたところにあることが判明。大きな建物なのに、駅から案内が見当たらなかったのはちょっと不親切な気もする。

博物館に入る前に、近くのカフェで昼食。スモーク・サーモンと野菜の盛り合わせの大皿1つに、カプチーノ1杯。そういえば、ロンドンに来てから野菜をよく食べてるなぁとふと思う。それと外食になると、紅茶よりはコーヒーをよく飲んでることにも気がつく。せっかくだし本場でアフターヌーン・ティーでも楽しめばよかったなと思うけど、周りもそんなに紅茶を飲んでる印象はなく、やはり紅茶離れが進んでるのかと感じられた。



空腹を満たしたところで、ようやく博物館へ。英国最大規模の博物館なのに、入場料は無料。そのためか、中に入ると写真を撮る観光客やら、社会見学に来ている小学生らしき団体など、多くの見物客でにぎわっていた。ロゼッタ・ストーンやモアイなど有名な展示物を順番に回りつつ、最上階には日本文化の寄せ集めギャラリーがあり、展示物の前で懸命にスケッチをとる学生の姿も。鉛筆だけでスケッチをとる人もいれば、絵の具も持ってきて彩色している人もいたのは驚き。タダで入れる美術館や博物館に足を運んでは、スケッチやメモをとる。こういう手段から美的センスや芸術的感覚を養っていき、現在とこれからの芸術シーンへの貢献に繋げていくのかと思うと感心しきり。しかしもちろん芸術品に生で触れないとインスピレーションも得られないわけで、誰に対しても展示物に触れてもらおうと入場料を取らない(寄付は募っているが)姿勢はやはり大きい。

内部をじっくり見て回ると半日では全然足りず、とりあえず有名どころのモノは一通り見たところで閉館時間が近づく。おみやげを買い、劇のチケットが安く買えるtktsに行ってみようと博物館を出る。地下鉄で2駅分くらいなので歩いていくことにしたが、途中でコヴェント・ガーデンに行き当たる。映画「マイ・フェア・レディ」でも登場する有名な市場であり、近くには劇場もあるため、昔から様々な階級の人々でにぎわう場所。



少し見て回ったところで(おみやげもここで少し見ればよかったかと思いつつ)再び歩き出し、tktsへ。着いたは良いものの、とりわけ安いチケットは見当たらず、劇の観賞は断念。しばらくブラブラ歩き、地下鉄で宿泊先へ戻る。



帰り着いてから、昨日と同じく下のバーへ。ビールとフィッシュ&チップス(白身魚のフライとポテトフライの盛り合わせ)を注文し、駅前で配ってたフリーペーパーを広げつつ一息つきました。


-つづく-

ロンドン旅行記<5> - 2日目、川に沿って

シティ・クルーズの乗り場へ向かう。途中、馬に乗った警官が車と一緒に信号待ちしていたので、珍しいと思いパチリ。寄付に引っかかった橋のふもとが乗り場なので、もう引っかからん!と思いながら無事に到着。



シティ・クルーズはこのウェストミンスター・ピア(船着場)から、ロンドン塔とタワー・ブリッジに近いタワー・ピアを経由して、時計台で有名なグリニッジ・ピアまでテムズ川を東の方向に下っていく遊覧船。川の両側には見どころの建物が、また有名な橋もくぐるのでロンドン観光には外せないのです。

グリニッジにはあまり見所がなさそうと踏んでいたので、その前のタワー・ピアまでのチケットを購入。ところがカードで支払ったためか、6.9ポンドだったはずが少し割高に。現金で払えばよかったと後悔。

ともあれチケットは買えたので、船が着くまで乗り場で待機。この日も良く晴れていたので日差しが強め、すぐ前にいた日本人の男子グループを少し気にしつつ、10分ほど待って船が到着。乗り込んでいざ出発! 前の方で船員がマイク片手に周りの景色のガイドをしていて、ジョークも冴えるのか乗客からは笑いが絶えない。正直あまり理解できなかったのが残念だし、まだまだリスニング力が足りていないのを実感。分かったのはナショナル・シアターの隣にIBMの建物があり、伝統ある劇場に対して 'the ugliest building'(ダサいビル)と言ってたトコぐらい。



しばらく下ってタワー・ピアへ。船を着ける前にタワー・ブリッジがよく見えるよう向きを変えてくれた! 橋の姿も無事に撮ったところで船を降り、上陸。昼食がまだだったので、近くにあったサブウェイでサンドイッチを買い、それで済ます。
'Subway' は「地下鉄」を意味するアメリカ英語だけど、さすがにイギリス英語圏のロンドンでもそのままでした。店の名前やから当然やけど、'Underground' とかに名前が変わってたらちょっと面白かったのに。



昼食後はロンドンの死刑囚を絞首刑に処したという、血塗られた歴史のあるロンドン塔へ。門をくぐると丁度執行人の格好をしたガイドがツアーの形で案内してくれる時間に近かったので、他の観光客と一緒に集合。随分と声を張り上げて説明してくれましたが、合間に観光客にリアクションを求めたりジョークを交えたりと楽しいオジサンでした。



ロンドン塔は入場料が高めだったし、じっくり見て回りたかったけども、時間はすでに夕方に差し掛かる頃。他にも見て回りたいものがあったので、やむなくそこを後にする。テムズ川の川辺からタワー・ブリッジがよく見え、川沿いを橋の方へ。橋には展示スペースもありましたが、時間がないのでパスして川の南側へ。そこからは有名な建築家、ノーマン・フォスターが設計した斬新な作りのシティ・ホールを見ながら、テムズ川を元きた方へ少し歩く。



地図上では現代美術館のテート・モダンが近いとあるのでそこへ向かったが、博物館や美術館はたいてい17時に閉まるので、それで焦りながら歩く。建物自体は川の南側にあるが、川沿いの道からは直接行けず、いったん北側に渡って歩行者専用のミレニアム・ブリッジを渡るというふうに右往左往。着いたのは16時半、時間がないなと思っていたが、18時まで開館だったのでホッとしつつ中を見学。

絵画に始まりモノ、映像のアートと続く。初日のナショナル・ギャラリーに続き、またもじっくり鑑賞する余裕がないのが非常に残念。しかしその中でも印象に残ったのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがベッドに並び、仲睦まじく語らい愛と平和を表現する映像。BGMで流れるコーラスのフレーズがずっとリピートされ、頭に焼きつきそうだった。それから広い部屋にパーティー会場を思わせる食器のセットが並んでいるが、個々のテーブルの上に置かれる代わりに食器1つ1つが天井からピアノ線のような糸で吊り下げられているといったもの。テーブルの高さではなく床に近いところで浮いているようにも見える。ただ、ガイドブックにあったワゴンの形のアートが見当たらず、仕方なくおみやげ屋の絵ハガキで我慢。

テート・モダンを出ると、日が暮れる頃。しばらく川沿いを西に歩き、地下鉄に乗ってホステルへ帰り着く。下のバーで一杯飲んでまったりしていると、21時ごろからカラオケのイベントが始まった。この日は月曜日で、そういえばホステルの壁に「毎週月曜日はカラオケ」と貼り紙があったのを思い出す。面白そうだったのでカメラを持って前に行くが、さすがに人前で歌うのは恥ずかしいしネタもないので「何か歌う?」と聞かれても歌わずに撮影のみ。若いコだけでなく年配の人も、さらには結構なお歳の女性まで歌ってたのにはビックリした。最初のうちは知らない曲ばかりだったが、後半になってくるとMaroon5やQueenなど、知ってるアーティストの曲も出てくる。中でもすごいノリノリで上手い中東系の男性がいて、イベントが終わって戻る時にその彼に写真を見せ、少しおしゃべり。胸に拳を当てて「ハートが大事」「幸運を祈ってるよ」と言ってくれた。名前も聞いてFacebook(かFlickr?)でやりとりする約束もしたのに、スペルを忘れて発見できず。ちゃんとメモしておけばよかった…。もう1杯したらよかったけど、ヘトヘトだったので部屋へ寝に戻った。


-つづく-